その肩こり・首こり、本当の原因は「肩」じゃないかもしれません
週1でマッサージに通っても治らない人へ
先週、行きつけの整骨院で聞いた話なんですが、「肩こりで来院する40代以上の患者さんの7割は、肩自体には問題がない」んだそうです。え、じゃあ何が原因なの?って思いますよね。
実は、慢性的な肩こり・首こりの原因はかなり多岐にわたります。マッサージに行って一時的にラクになっても、根本原因を放置している限り、何度でも戻ってくる。これが「治らない肩こり」の正体です。
原因その1:スマホとパソコンによる「ストレートネック」
これ、もはや国民病と言ってもいいかもしれません。本来、首の骨(頸椎)は前方にゆるやかにカーブしているのですが、長時間うつむき姿勢を続けることで、このカーブが失われて真っ直ぐになってしまう。これがストレートネックです。
人間の頭の重さは約5kg。ボウリングの球くらいあるんです。正常な姿勢ならこの重さは頸椎のカーブで分散されますが、ストレートネックだと首と肩の筋肉が直接この重さを支えることになります。そりゃ、こりますよね。しかも、スマホを見るときって無意識に首を前に突き出しませんか? 首が30度前に傾くと、首にかかる負荷は約18kgにもなるという研究データがあります。
原因その2:目の疲れ(眼精疲労)
意外かもしれませんが、目の疲れが肩こりの原因になっていることは非常に多いです。特に40代以降は老眼が始まる時期。合わないメガネやコンタクトを使い続けたり、「まだ老眼じゃない」と意地を張って小さい文字を無理に見ようとしたり…。こういう状態が続くと、目の周りの筋肉が緊張し、それが首・肩へと連鎖していきます。
もし肩こりと一緒に目の奥が痛い、頭痛がする、という症状があるなら、一度眼科で視力チェックを受けてみてください。メガネの度数を変えただけで肩こりが嘘みたいに消えた、という話は珍しくありません。
原因その3:噛み合わせと歯ぎしり
これ、実は盲点で、歯科の問題が肩こりに影響しているケースがあります。噛み合わせが悪いと、左右の咀嚼筋にアンバランスな力がかかり、それが首から肩にかけての筋肉の緊張につながります。また、ストレスで就寝中に歯ぎしりや食いしばりをしている人は、朝起きたときの肩こりがひどくなる傾向があります。自分では気づきにくいので、家族に「寝てるとき歯ぎしりしてない?」と聞いてみてください。
原因その4:運動不足による筋力低下
デスクワーク中心の生活で肩まわりの筋肉を使わないと、筋肉が徐々に弱くなり、血行も悪くなります。特に「僧帽筋」という首から肩にかけての大きな筋肉が弱ると、肩こりが慢性化しやすくなります。
自宅でできる簡単な改善法
- 30分に1回、肩を大きく回す(前回し・後ろ回し各10回)
- 壁に背中をつけて立ち、1日3回、30秒間その姿勢をキープ
- タオルを使った肩甲骨ストレッチ(両手でタオルの端を持ち、頭の上で左右に引っ張る)
原因その5:ストレスと自律神経の乱れ
精神的なストレスは筋肉を緊張させます。「仕事中ずっと肩に力が入っている」という人、けっこういませんか。ストレスが慢性化すると自律神経のバランスが崩れ、血行不良が起こり、それが肩こりの悪化につながります。デスクワーク中に意識的に「肩の力を抜く」瞬間を作るだけでも、だいぶ違いますよ。
要注意:肩こりに見せかけた別の病気
まれにですが、「肩こりだと思っていたら実は別の病気だった」というケースもあります。首のヘルニア(頸椎椎間板ヘルニア)、胸郭出口症候群、さらには狭心症や肺がんの初期症状として肩の痛みが出ることも。腕のしびれを伴う場合や、安静にしていても痛みが強い場合は、早めに整形外科を受診してください。
※慢性的な肩こりが続く場合は、自己判断せず医療機関への相談をおすすめします。