健康診断の数値、どこまで気にすべき?医者が「様子を見ましょう」と言う本当の意味

健康診断の数値、どこまで気にすべき?医者が「様子を見ましょう」と言う本当の意味

健診結果の封筒、開けるの怖くないですか?

毎年、健康診断の結果が届くたびにドキドキする——こういう方、多いと思います。特に40代を過ぎると、「要再検査」とか「経過観察」の文字がちらほら出始めますよね。かといって、結果を見ても数値の意味がいまいちわからない、という人も少なくないんじゃないでしょうか。

逆のパターンもあります。「去年と同じくらいだからまあ大丈夫だろう」と結果を引き出しにしまい込んでしまう人。これ、実はかなり危険です。

「基準値」はあくまで目安

健康診断の結果に載っている「基準値」。これを1つでも超えると「異常だ!」とパニックになる方がいますが、ちょっと落ち着いてください。基準値というのは、健康な人の約95%が入る範囲のこと。逆に言えば、完全に健康な人でも5%は基準値から外れるんです。

つまり、1つや2つの項目がわずかに基準値を超えていても、即座に「病気」というわけではありません。大事なのは、どのくらい超えているか、そして経年変化(毎年の推移)がどうなっているかです。

本当に注意すべき数値の見方

「去年より悪くなっている」に注目

例えば、空腹時血糖値が95mg/dL。基準値内ですから問題なさそうに見えます。でも3年前は82、2年前は88、去年は92…と年々上がっているなら、これは要注意のサインです。まだ基準値内だからと安心するのではなく、上昇トレンドにあること自体に意味があります。

複数の数値を「セットで」見る

健診結果は単体の数値だけでなく、関連する数値をセットで見ることが大切です。例えば——

  • 血圧 + コレステロール + 血糖値 → 動脈硬化リスクの総合評価
  • γ-GTP + ALT + AST → 肝機能の総合評価
  • BMI + 腹囲 + 中性脂肪 → メタボリックシンドロームの評価

1つの数値が少し高くても他が正常なら緊急性は低いですが、複数がじわじわ悪化しているなら、生活習慣の見直しが必要です。

「様子を見ましょう」の本当の意味

医師から「様子を見ましょう」と言われること、ありますよね。これを「大丈夫ってことだな」と解釈する人が多いのですが、実は違います。正確には「今すぐ治療は必要ないけど、放置していいわけでもないから、次の健診で改善しているか確認しましょう」という意味です。

つまり、「様子を見ましょう」=「生活習慣を改善してくださいね」というメッセージなんです。ここで何もしないまま1年過ごして、翌年の健診でさらに悪化していたら、今度は「要治療」になりかねません。

健診結果を活用するための3つのアクション

1. 結果を保管して毎年比較する

過去3〜5年分の結果を並べて見ると、自分の体の変化がよくわかります。数値が横ばいなら現状維持でOK。上昇傾向なら早めに手を打つ。これだけで健診の価値がぐっと上がります。

2. わからないことは質問する

結果の見方がわからなければ、かかりつけ医に聞きましょう。「この数値って何ですか?」と聞くのは恥ずかしいことではありません。むしろ、自分の体に関心を持っている証拠です。

3. 「要再検査」は絶対に行く

これだけは強く言いたい。「要再検査」と書いてあるのに放置する人が、実は全体の3〜4割もいるという調査結果があります。再検査で「問題なし」となることも多いのですが、万が一、早期がんなどが見つかった場合、この段階で発見できるかどうかは文字通り命に関わります。面倒くさいのはわかります。でも、行ってください。

数値に振り回されないために

健診の数値は、自分の体からのメッセージだと思ってください。怖がる必要もないけど、無視もしない。「今の生活を続けていいのか、ちょっと変えたほうがいいのか」を判断するための材料です。上手に活用して、健康な毎日を長く続けていきましょう。

※健康診断の結果について不安がある場合は、かかりつけ医にご相談ください。自己判断での放置は避けましょう。

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